【退色防止】ダブルカラーを色落ちさせない方法

シャンプー, トリートメント, ヘアカラー, ヘアケア

トレンドカラーには欠かせないダブルカラー

ダブルカラー 色落ち
『外国人風カラー』や『透け感カラー』という言葉を美容室のインスタグラムなどでよく見かけます。
光を通すような透明感や、淡く柔らかい髪色を演出しているスタイルが多く、
その髪色を表現するために用いられる手法がダブルカラー。
ダブルカラーはデザインできる髪色の幅がとても広く、トレンドカラーにも頻繁に使われる技術です。
トレンドカラーの最先端には必ずといっていいほど、ダブルカラーで作られたスタイルがありますよね。

ダブルカラーとは

ダブルカラーは
『ブリーチをして地毛を明るくする』+『ヘアカラーで色を乗せる』
という手順で行います。
ダブルカラー 方法
通常のカラーには大幅に髪を明るくする力がないので地毛の色(日本人特有の赤み)が残りやすいのですが
先にブリーチをして赤みを削ることで、髪が芯から透けるような繊細なカラーを表現できます。

ダブルカラーは年齢関係なく楽しめる

ダブルカラー 種類
ブリーチを使ったダブルカラーは「若い人がやるもの」と思われがちですが、
カラーデザインが豊富にある現在は老若男女を問わず多くの人が楽しんでいます。
流行のアニメに出てくるキャラクターのような個性あふれるデザインから
白髪を活かすグレイカラーのデザインなど、ヘアカラーをより楽しむためのツールとして幅広く活用されています。
【バイヤレージュ】や【ウィービング】といって、ダブルカラーのための技術も日々進化していてそのバリエーションは無限大。
デザインカラーを専門にしている美容室も多く一人ひとりに合ったパーソナルカラーを楽しめるのも魅力です。

ダブルカラーのメリットとデメリット

ブリーチを使用するダブルカラーにはメリットとデメリットがあります。

ダブルカラーのメリット

ヘアカラー 仕組み

トレンドカラーを取り入れられる

幅広いカラーデザインを表現できる

退色の過程も楽しめる

ダブルカラーのデメリット

ヘアカラー色落ち

髪の負担が大きい
ブリーチを使用して髪のメラニンを大幅に壊すため、通常のヘアカラーよりもダメージが大きくなります。
明るめのアッシュやピンク、ラベンダーなどを表現する場合では1度のブリーチ では希望の明るさまで
達しないこともあり、2回ブリーチが必要になることも。
当然ブリーチを繰り返すほど髪はダメージを受けてしまいます。

施術時間が長い
通常のヘアカラーなら染めてから仕上がりまで1時間程度ですが、
ダブルカラーを行う場合には3時間以上が必要になることもあります。
美容室で座りっぱなしになると、体力が必要かもしれません。

料金が高くなる
工程が増えればその分、料金も高くなります。
金銭面の負担もかかるため、事前に料金の確認が必要です

退色が早い
髪色のベースとなるメラニン色素をほとんど削る施術なので、髪の芯に色がない状態です。
透明感が表現できると同時に、カラーの退色にも気づきやすく色落ちが早いと感じます。

このようにダブルカラーにはデザインを楽しめる反面、デメリットもあるので
行う際には美容師さんとしっかりとカウンセリングを行いましょう。

ダブルカラーの退色の原因と対策

ダブルカラーをしている人を特に悩ませるのが『退色』ではないでしょうか。
時間もお金もかかるダブルカラー。
せっかくきれいに染めたカラーはできるだけ長く楽しみたいですよね。
ここではヘアカラーが色落ちしてしまう原因とその対策をお伝えしていきます。

色落ちの原因は日常生活の中にある

ヘアケア カラー退色
ヘアカラーが退色してしまう原因は毎日のヘアケアにあります。
毎日しているヘアケアで思い浮かぶものはありますか?
おそらく誰もがしているケアの中に

  • シャンプー
  • トリートメント
  • ドライヤー
  • ヘアアイロン、コテ

があるのではないでしょうか。
実はこれらのケアは全てヘアカラーの退色の原因になっています。

シャンプー
シャンプーをする際は必ず髪を濡らしますよね。
髪は水分を含むと表面をおおっているキューティクルが浮き上がり、その隙間からヘアカラーの色素が流れ出ています。
またシャンプーに含まれる洗浄成分はヘアカラーの色素も洗い流しますのでシャンプーを重ねるごとにカラーは色落ちしていきます。

トリートメント
髪の内部に栄養を補充をするトリートメントは一見ヘアカラーを長持ちさせるためには重要なアイテムのように感じられます。
しかし実際にはトリートメントを髪の内部に浸透させる分、髪の中の色素は押し出されてしまいそのまま流れ出ていきます。

ドライヤー
ドライヤーで髪を乾かすときの熱はヘアカラーの色を変色させてしまいます。
特に「アッシュ」や「マット」など寒色系の色は熱が当たると茶色く濁った色に変色してしまいます。

ヘアアイロン・コテ
こちらも熱によってヘアカラーが変色してしまいます。
ヘアアイロンやコテは180度以上で使われることが多く、髪にダメージを与えると同時にヘアカラーも退色させてしまいます。

このように外部からの刺激や熱によってヘアカラーは少しずつ退色していきます。

カラー後の残留薬剤も退色の原因に

ヘアカラーが退色する理由は全て外側からの影響というわけではありません。
実はカラーの後に適切な処理をしなかった場合、髪の中にはいらない薬剤が残ってしまいます。
その余分な薬剤がヘアカラーを退色させる原因になってしまいます。

  • アルカリ
  • 過酸化水素
  • 発色しなかった染料

これの薬剤は1度や2度のシャンプーでは完全に落とすことができず、しばらく髪の毛の中に残り続けてしまいます。
ヘアカラー 残留
そのままにしておくと、せっかく染めたカラーを分解したり、色落ちやダメージの原因に。
以下に詳しくご説明しますね。

アルカリ
アルカリには髪のキューティクルを開く作用があり、残ったままにするとヘアカラーの後にも
キューティクルが開きっぱなしになってしまうため、ダメージやカラー流出につながります。
本来、人の髪の毛は弱酸性で安定しているため、アルカリに触れていると髪が敏感になり、ダメージを受けやすくなってしまいます。

過酸化水素
ヘアカラーの2剤に含まれている成分で、皮膚や髪に浸透して留まりやすい物質です。
過酸化水素自体がブリーチ力を持っているため、髪の中に残っていると、どんどん髪が明るくなってしまいます。
活性酸素の一種でもあり、多量に発生すると頭皮内の細胞を傷つけて、抜け毛や白髪の原因にも…

発色しなかった染料
本来髪の中で発色し、鮮やかに髪を染めるはずの染料ですが実は髪の中で発色する染料は50%程度だとか。
この染料はシャンプーをするごとに発色しないまま髪から流れ出てしまいます。

このように髪の内部に残っている余分な残留薬剤もヘアカラーを色落ちさせる大きな原因になります。
カラーをした後はしっかり取り除かないと、いくら外側からのケアに気をつけても退色を防ぐことはできません。

ダブルカラーの色落ち対策

ダブルカラー ハイライト
ダブルカラーの色落ちを防ぐにはどうしたらいいのか、それは一言でいうと
『何もしない!』
濡らさない、洗わない、乾かさない、これが1番なんです。
でも、、、そんなわけにはいかないですよね。
と、いうわけでここからは少しでもヘアカラーを長持ちさせるためのケアをお伝えいたします。

外側からのケア

洗浄力の優しいシャンプーを使う
安価なシャンプーは洗浄力が強くカラーを 落とす原因になってしまいます。
マイルドな洗い心地のシャンプーを 使用すると退色を遅らせることができます。

流さないトリートメントを使う
髪の表面をコーティングすることで色素が 外部に流れ出てしまうことを防ぎます。
また外的刺激から髪を守るので、結果的に カラーの持ちが良くなります。

ドライヤーを遠くから当てる
アッシュやマットなどの寒色系の色は熱が 当たると、くすんだ色に変わってしまいます。
ドライヤーを当てる時は髪から30センチ 以上離して使いましょう。

コテ・アイロンの温度は低めに
ヘアアイロンは180~200度で使用される ことが多く、髪に大きな負担となります。 温度を下げて使用しましょう。
120度あればヘアスタイリングは可能です。

 

内側からのケア

ヘアカラーの後に残る余分な薬剤を落とすアイテムを使用しましょう。
オススメはカタラーゼ酵素とヘマチンです。
残留薬剤除去 ヘアカラー

カタラーゼ酵素
ヘアカラーには過酸化水素が含まれています。
この過酸化水素はヘアカラーの退色の原因であり、また頭皮や身体を老化させる厄介な物質です。
カタラーゼ酵素には、過酸化水素を分解する 働きがあり、髪や頭皮に残留してしまう 余分な過酸化水素を洗い流して、
ヘアカラーの 退色を遅らせると共に頭皮のエイジングケアにも期待できます。

ヘマチン
ヘアカラーは酸素と結びつくことで 鮮やかに発色していきます。
ヘマチンには酸素を吸収する作用があるので、 発色していないカラーの色素までしっかりと発色させます。
発色した色素は髪から流出しにくくなり、カラーの色もちが良くなります。
ヘマチンってどんな効果があるの?

 

退色防止には外側と内側からのケアを

ご紹介したようにダブルカラーのような、色落ちの早いヘアカラーには髪の外側と内側の両方からのケアが大切です。
髪は自分を表現する大切なツールです。
ぜひヘアカラーの中にダブルカラーを取り入れて新しいデザインに挑戦してみてくださいね!

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