ヘアカラーの過酸化水素除去ってなんで必要なの?

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白髪染めやおしゃれ染めなど、ヘアカラーをすると、美しい髪色を手に入れることができます。今では私たちの生活に欠かせないヘアカラーですが、ヘアカラー剤には髪や頭皮にダメージを与える可能性がある成分が含まれています。
その成分の1つが過酸化水素です。過酸化水素は、ヘアカラー剤の2剤に含まれる成分で髪を染めるためには必要不可欠なものですが、髪や頭皮に残りやすく、そのまま放置してしまうと、思わぬダメージを与えてしまうことがあるため、染めた後にはしっかりと除去をする必要があることをご存知ですか?そこで今回は、ヘアカラー後に残る過酸化水素が髪や頭皮に与える悪影響と、除去をする方法について解説します。

 

ヘアカラーに使われる過酸化水素ってなに?

ヘアカラー 過酸化水素除去

過酸化水素は活性酸素の一種です。過酸化水素は、両端にO(酸素)がついたH2O2という化学式を持ちます。実はこの過酸化水素、ヘアカラーだけでなく、歯磨き粉や洗剤など、私たちの身の回りの多くの製品に含まれています。また過酸化水素は漂白剤にも使われていて、衣類の漂白だけでなく、トイレの汚れを落とす洗剤などにも含まれています。その効果は確かなのですが、使用の際には注意が必要です。

 

ヘアカラーにおける過酸化水素の役割とは?

セルフカラー

過酸化水素はヘアカラー剤の中でも特に重要な役割を果たします。
まず1つ目が漂白効果。つまりブリーチです。ヘアカラーは元々の髪色(メラニン色素)を壊すことで髪色を明るくしてからカラー剤の色をのせることで美しい髪色を表現しています。
そして2つ目がカラー染料の発色。美容室や市販のカラー剤として主に使われているカラー剤は酸化染毛剤。この酸化染毛剤は酸化することで発色します。そのため強い酸化力を持つ過酸化水素が必要となります。

 

過酸化水素が髪と頭皮に与える悪影響とは?

ヘアカラー剤の2剤に含まれる過酸化水素は、髪や頭皮に残りやすく、そのまま放置するとどのような悪影響があるのでしょうか?詳しく解説していきます。

過酸化水素が髪に与えるデメリット

髪 ダメージから守る

1、髪の乾燥、パサつき

過酸化水素が髪や頭皮に与える悪影響は何かというと、まず髪の乾燥です。過酸化水素は髪のタンパク質を酸化させ、髪の内部の結合を壊してしまいます。その結果、髪がパサつき、枝毛や切れ毛が増える可能性があります。

2、髪色の余分なブリーチによる退色

過酸化水素はメラニンを壊す作用があることから、髪に残ってしまうと髪色の漂白を続けてしまいます。ヘアカラーをしてから1か月後、思っていたよりも明るく黄色くなってしまった経験をお持ちの方もいると思いますが、それは過酸化水素による余分なブリーチが原因です。

 

過酸化水素が頭皮に与えるデメリット

頭皮 乾燥 保湿

1、頭皮の乾燥、つっぱり

過酸化水素が頭皮に与える悪影響は何かというと、髪と同じく乾燥です。過酸化水素は頭皮からも水分を奪い、乾燥させてしまいます。頭皮の乾燥は様々なトラブルの原因となってしまうため、カラー後には丁寧なケアが必要です。

2、白髪や細毛を増やす

過酸化水素は強い酸化作用を持ちます。酸化とは老化のこと。頭皮の細胞が老化することで、白髪が増えたり、髪が細くなってしまう可能性があります。

3、頭皮のニオイ

頭皮の皮脂が活性酸素と結びつくことで、『過酸化脂質』というものにかわります。過酸化脂質は非常に毒性が強く、頭皮の細胞にダメージを与えます。また古い油のように鼻をつく嫌な臭いの原因となります。

4、顔のたるみ

意外なことに顔のたるみにも影響します。というのも頭皮が乾燥したり、酸化・老化すると頭皮が水分を保てないため、弾力を失い固くなってしまいます。固くなった頭皮は重力によって下にさがり、額・目尻。口元のしわやお顔のたるみにまで影響を及ぼしてしまいます。

 

過酸化水素除去の重要性

ヘアカラー 残留

実はこの過酸化水素はヘアカラー後、1度や2度のシャンプーでは落とし切ることができず、2週間程度は髪や頭皮に残ると言われています。そして残留している間は髪と頭皮にダメージを与え続けてしまいます。ヘアカラー後に残ってしまう過酸化水素は私たちの髪や頭皮にとって『ヘアカラーの色落ち』や『頭皮トラブル』の原因となってしまう可能性があるため、できるだけ早く除去をする必要があります。ヘアカラー後の髪を美しく保つため、健康な頭皮を維持するためにも過酸化水素の除去はとても大切です。

 

過酸化水素の除去方法

では、ヘアカラー後の過酸化水素を除去するにはどうすれば良いのでしょうか?ここからは厄介な残留過酸化水素をケアする方法をご紹介します。

1、ヘアカラーは美容室でする

美容師 サロンケア

美容室ではヘアカラーの残留薬剤が髪に残らないようにケアをしてくれるお店があります。今は多くのお店が専用のトリートメントを使用しているため、ヘアカラー後の過酸化水素を除去するアイテムがあるはず。場合によってはご自宅でもケアできるように販売をしている美容室もあるので、探してみてはいかがでしょうか。
残留薬剤のアフターケアをしているサロンはこちら

 

2、ヘマチン入りのアイテムを使用する

ヘマチン ヘアケア

ヘマチンには酸素と結びつきやすい性質があることから、過酸化水素などの活性酸素の除去作用があるとされています。ヘマチンは昔からプロの美容師さんがお店で使うヘアケア成分です。市販のシャンプーやトリートメントににも配合されてい商品はあります。
ヘマチンについて詳しくはこちら
動画でのヘマチン解説はこちら

 

3、カタラーゼ(酵素)で過酸化水素を分解

カタラーゼには過酸化水素を酸素と水に分解する働きがあります。カタラーゼに期待できる効果は『白髪予防』や『カラーの色落ち防止』です。 ドラッグストアではほとんど見かけることはありませんが、サロン専売シャンプーや、インターネットで検索するとカタラーゼを配合しているシャンプーは数多くあります。
カタラーゼってどんな効果があるの?

 

4、抗酸化力の高いケアアイテムを使う

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過酸化水素によるの酸化を防ぐためには抗酸化力の高いアイテムで頭皮や髪をケアすることが大切です。有名な成分ではビタミンC、コエンザイムQ10,フラーレンなどがありますよね。それらの抗酸化力の高い成分を配合した製品で髪と頭皮をケアしてあげましょう。

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過酸化水素除去のポイント

過酸化水素の除去には、専用のケアが必要ですが、基本的にはシャンプーをしっかりと行い、過酸化水素をできるだけ洗い流すことが大切です。また、ヘマチンなど過酸化水素を除去できるヘアトリートメントやヘアパックを使用することで、髪に潤いを与え、過酸化水素の除去を促進します。さらに、美容院でのヘアケアメニューを受けることで、プロの技術によるケアを受けることができます。

 

ヘアカラーの後は過酸化水素除去をして健康な髪を守ろう


過酸化水素の除去は、ヘアカラー後の髪や頭皮の健康を守るために欠かせません。過酸化水素が残ったままでは、髪がパサつき、頭皮に刺激を与えることもあります。ヘアカラー後に残る過酸化水素が髪や頭皮に与える悪影響を理解し、適切なケアを行うことが重要です。過酸化水素除去の方法を知り、髪や頭皮の健康を守りましょう。

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